エンゲージリング。
婚約指輪。
当時の私は、
なんだかこの婚約指輪というものに、
ピンッときていなくて、
もらわなかったな。
と少し前の事を思い出す。
私達のアトリエであり、
第2の家であるこの島・場所で、
あるカップルに出会った。
彼の方がこっそり、
「実は、僕たちの出逢ったこの場所で、
今回彼女にプロポーズをしようと思ってて・・・」
と話が始まった。
彼の話し方・声は、
聞いているだけで、
ふわっと、
向こう側に連れて行かれる様な、
柔らかく、優しく、
そしてしっかりと地に足がついていて、
心地が良い。
その声という音楽は、更にこう続く。
「色んな所で、エンゲージリングを見ているんだけど、
どれもまだコレというものに出逢えていない。
"何か、スペシャル"
を探している。」
と。
「そんな時に、あなた達に出逢った。
僕たちにとってスペシャルな場所で、
僕たちのスペシャルを形にしてくれる、
君たち2人に出逢った。」
と。
そして私達は、
彼らのスペシャルなエンゲージリングを創られてもらえる。
そんなスペシャル(特別)を与えられた。
そして、プロポーズのその瞬間にも、
友達として、
カメラマンとして、
証人として、
その場に居ることができた。
2人のスペシャルに、
私達が、関われた事。
そしてその瞬間に居る事が出来たこと。
私達のこの指輪に込めた想いが
2人の居るハンガリーで、
ふわふわ揺らめいています様に。
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